鈍感彼女


「明日は悪い。有羽とちょっと遊ぶからさ」


「そっか...斉藤君と...」


「悪いな。明日の夜、電話するよ」


「うん!!待ってる♪」


「よし」


また髪をくしゃくしゃする


「ねえ...斗真...?」


「ん」


「斗真って...今まで何人と付き合ったの...?」


「.....」


笹山の小さな手が、強く握ってくる


多分...不安なのだろうか


ごめんな、笹山...


有羽のバカのせいで...


余計傷つけるなんて、俺は全然思ってもみなかった


「笹山が初めてだよ」


「えっ!?」


ビックリしたような顔で俺を見てくる


「今まで誰とも付き合ってなかったし付き合おうなんて思わなかった。第一俺、好きな奴居なかったからさ。告られても全部断って来た」


「そ...か...」


安心したように微笑む笹山


「...そんな顔する姫乃が悪いんだからな」


「えっ??」


俺は初めてキスをした


初めてだから...やっぱり軽いので済ませた


まだ理性は保ててるから、俺










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