鈍感彼女


「じゃあまた月曜日ね!!!」


「おう。気を付けてな」


改札口で笹山と別れる


携帯を開く


と、メールが来ていた


「誰からだよ...」


俺はめったにメールはしない


だから全部電話で済ましてる


メールってめんどうだと思わねえ?


少なくとも俺はそう思う


有羽からだ


『姫乃ちゃんはもう帰って行った?』


そうメール書いてある


...電話した方が早いか...


ワンコールですぐに出た


「お前、なんでこんなに早いんだよ」


『スタンバってたから』


よく知ってるな、コイツ


「んで、なんだよ?」


『明日、駅に集合な?』


「あぁ」


『カッコいい服着て来いよ?』


「はぁ?」


『当たり前だろ!?相手、超可愛い子だから!!』


「あっそ」


笹山以上に可愛い奴なんて誰1人として


居ねえよ、バカ有羽








< 22 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop