鈍感彼女
次の日、たけるにコーデを頼んだ
「なに?兄貴、デート?」
「ちげぇ。有羽がうるせぇから」
「有羽兄、無茶言うよなー」
「だろ。たける、頼んだ」
「へいへいー」
たけるは意外とファッションに興味があるらしい
だから服選びは全部たけるに頼んでいた
最近はまあジャージばっかだったけどな~
「はい、これでいいやろ」
「うおっ...」
さすがはたける
俺ならこんなコーデ、思いつかねえわ
「はい、行ってこい」
「あありがとな、たける」
「おう~」
家を出て、駅に向かう
有羽はもう来ていた
「あ、斗真ー!!!」
有羽の隣には知らない女
...アイツか
「悪い。遅くなった」
「たける君にコーデ頼んだのか?」
「そうそう」
「初めまして、斗真君!!!」
...てめえに斗真君、なんて呼ばれたくねえよ