鈍感彼女
「どう??この子、可愛くない?」
「可愛くないってぇ、有羽君♪」
...キモ
「あーー、可愛いねー」
思いっきり棒読み
「本当!?嬉しいっ!!」
お世辞だっつうのに喜ぶ女
キモいっつうの、コイツ
背は俺よりちょっと低くてスラッとしてる
モデルでもやってるんじゃねえ?
でも、俺とは性格合わない気がする
やっぱ俺、笹山だけか
「どう?付き合っちゃえよー♪」
「あー、どう?」
「もちろん喜んで!よろしくね、斗真君!!♥」
女は俺の腕にくっついてくる
俺はちょっと違和感を覚えた
女は安達彩歌と名乗った
だけど興味はねえ
俺はコイツの前では彩歌と呼ぶようにした
だけど実際は呼びたくない
俺、多分一生有羽を恨む
好きでもねえ女と付き合うなんてな...
「ねえ、斗真君?」
「あ?」
ンだよ、コイツ