鈍感彼女


「俺、めったに笑わない奴だから」


「ふーん。ま、その方がカッコいいけど♪」


「はいはい」


適当にあしらう


コイツ、絶対他にも浮気してんだよなー


まあ...俺もコイツのこと言えねえ...


あー、笹山にバレたらどうなるかな...


...アイツは、俺のこと好きなのか?


本当に俺ら、想いあってるのか?


初対面の奴に告られて...笹山の気持ちはどこにある?


多分...ないだろうな...


「あ、斗真!!」


「あ?」


「あたし、今日寄るとこあるからバイバイッ!!」


「そ」


「今度、学校まで行っていい!?」


「来んな」


「え!?いーじゃん、あたし達付き合ってるんだし!!」


「だからって来んな。来たらもう2度と会わねえし」


「分かったぁ...じゃあまたね!!」


女はそのまま駆けて行った


そしてすぐにメールが来た


女から


だけど俺は見ずに削除


メアドも即刻削除した


あんなの、どうせすぐ忘れる









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