鈍感彼女
流した涙
「斗真ー!!ごめん、遅くなっちゃって!!!」
「ナンパされてねえよな??」
「へ?ナンパ??」
思い切り頭の上にははてながいっぱいの姫乃
「なんでもねえ。はい、教科書。ありがとな」
「ううん!!あたし、落書きいっぱいだったでしょ??」
「落書き?思い切り勉強してんじゃん」
俺とは反対だな
「だってテストでいい点数取らなきゃ...」
「.....」
まただ
また寂しそうな顔をした
「手、出せ」
とか言いながら俺は姫乃の手を握って校門を目指す
「姫乃、俺のこと好き?」
「もちろん!!」
そう言い終わったら姫乃は顔を真っ赤に染めた
...これは本気か...
「じゃあさ、どこが好き?」
「え?斗真の?」
「当たり前」
「えー...恥ずかしい!!」
「言わなきゃ手、離すけど?」
「嫌ッ!!話すから!!」
クスクス笑う俺
ほんとコイツ、面白すぎる