鈍感彼女
「えっとねー...」
「斗真!!」
聞き出せると思ったら、誰かに呼ばれた
校門を見ると、知らない女
しかも制服が違う
「...誰だ、アイツ」
俺はそう呟いた
姫乃にも聞こえてたと思う
女が駆けてくる
「会いたくなって来ちゃった!!!♥」
「ちょ、キモい!!寄るな!!」
女は俺に飛び付く
俺は無理矢理引きはがす
「キモい!?あたし、斗真の彼女なのに!!」
「は?彼女?彼女ならここに居るけど」
「誰?この女。あたしの方が数倍可愛いわ♪ね、斗真??」
俺に振るなよ
姫乃は戸惑ってる
「お前、誰だよ」
「安達彩歌だよ!!忘れたとは言わせないよ??」
「....あ....」
血の気が引くとはこういうことか
サーッと全身の血が引いていくのが分かった
姫乃の目は怒ってる
だけど泣きそうな顔
「姫乃...これは...」