鈍感彼女
「姫乃~?」
「知らない、知らない!!」
「...ふーん」
だったら俺だって拗ねてやろー
「じゃあ学校行こうかな」
「えっ!?」
勢いよく振り返る姫乃にキスをする
「もう!!嘘ついたでしょ!?」
「何の話かな~?」
惚ける俺
姫乃はやっぱり怒ってる
まあいっか
たまには怒らせなきゃな
「じゃあ俺、本気で行こうかな」
カバンを背負う
「え?行っちゃうの?」
「うん。姫乃、一応学校休んでる身だし。このままずっと居続けるのも悪いっしょ」
「そうだけど...」
「明日は学校に来るよな?」
「うんっ!!」
姫乃は子どものように笑う
「よしよし」
俺は頭を撫でる
「姫乃がいいって言うまで、俺は抱くつもりねえから。俺は本気で姫乃だけを愛してっからさ」
顔を赤らめる姫乃をクスッと笑ってキスをする
「じゃあ行ってくるから」
「気を付けてね!!」
「おう。お邪魔しましたー」
姫乃の家を後にする