鈍感彼女


「斗真ー!!!」


「うわっ...」


学校へ着くなりいきなり有羽が飛び付いてくる


「なに?」


コイツは一体何だ?


「斗真が居なくて寂しかったー!!!」


「ちょっ...」


コイツ、本気で泣きやがってる!!


「あのさ...とりあえず離れろよ」


クラスの連中が笑ってる


「お前ら!!笑うな!!」


「桐吾、顔赤い」


「何っ!?」


有羽が勢いよく顔を上げる


「いってぇ!!!」


そのせいで顔面をぶつけられた


「桐吾、大丈夫か?」


「有羽...てめえ...!!」


「斗真!!血!!」


「血?」


鼻の下を拭くと、手に血がベットリ...


血...血...


「斗真!!」


俺はそのまま倒れた


血...苦手なんだよね...


目が回る...










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