鈍感彼女


「....」


ゆっくりと目を開ける


白いカーテンで囲まれてる


...保健室か...


「桐吾君、起きた~?」


色気のある保健室の先生


「はい、起きました」


「鼻血で気絶するなんて、桐吾君は可愛いわね♥」


「.....」


わざわざ胸を強調してくんなよ、この女


「もう起きてて平気なの??」


「あ、大丈夫です」


この保健室、危険だからさ~


だから俺、嫌いなんだよ


だから俺はいつも屋上で寝るんだよね


中学からそう


なんでか知らねえけど...


保健室で寝てると誰かに襲われそうになる


女にだけど...


屋上に居ればなんとなく安心する


そしてよく眠れるんだよね


「斗真!!生きてるか!?」


有羽が勢いよくカーテンを開ける


「おい、有羽。聞き方が違う」


「あはっ。バレた?」


この野郎...


わざとか!!










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