鈍感彼女


コイツが鈍感彼女と言われるのが分かる


なんか...鈍感っぽそうだし


「はい、斗真」


「え」


この場所でかよ...


来たのは公園


ありきたりじゃねえ?


まあ...遊びだから別にどこでもいいし


「俺さ...笹山のこと、一目惚れしちゃったんだわ。だからさ...付き合ってくれねえ?俺と...」


俺にしてはすげぇ演技じゃねえ?


俺、演劇部に入ろうかな?


「え...あたしで...いいの...?」


「笹山がいいから」


「ホント...嬉しい...」


うお...っ


笹山が泣いてるぞ...!?


有羽を見ると、有羽まで戸惑ってる


ちょ、俺はどうすればいいわけ!?


「斗真君...抱き締めて...??」


「うぉ...?お、おぉ...」


笹山が上目遣いしてきて俺はちょっとドキッとした


「...痛くねえ?」


言われた通りに抱き締める


「...うん」


俺の腕の頷く笹山


身長、ちっせーなー






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