鈍感彼女
「斗真~!!!」
「うおっ...」
学校へ行くなり後ろから飛び付かれて
倒れそうになる
振り返ると笑顔の姫乃
「はよ、姫乃」
「会いたかったよ!!♥」
「俺も。今日は朝から元気だなぁ?」
「うん!!会いたかったもん!!」
「そ。一緒に教室行くか」
「うん!!」
姫乃が離れて、手を握る
「...あれ?」
左腕に傷が出来てる
昨日はなかったはずなのに
「姫乃、傷どうした?」
「え?」
傷に気づくと慌てて傷を隠す姫乃
「...誰かになにかされてんのか?」
「ううん!!今朝、転んじゃって!!」
笑顔の姫乃
傷以外に変化はない
「...そうか」
じゃあ気にすることでもないか
その日1日、姫乃に変化はなかった
傷が出来たこと以外は...