鈍感彼女


「姫乃ー!!」


姫乃の教室に来て、姫乃を呼ぶ


いつもなら呼ばなくても気付いて来るはずなのに


今日は全然返答がない


...嫌な予感...


「あ、桐吾君!!!」


「おう、姫乃は?」


姫乃の友達が駆けてくる


「姫乃、見た!?」


「は?」


いや、それは俺が聞きたいんだけど...


「姫乃、急に早退するって言って...」


「ふーん...早退したのか」


「違う!!絶対...姫乃は早退する子じゃない!!」


「ちょっ、落ち着けって」


友達が俺に抱き着く


「ご!!ごめん!!」


「別にいいけど...どこに行ったか分かるか?」


「分かんない...桐吾君の教室行こうと思ったけど...もし桐吾君の教室に姫乃が居たら安心だし、あたしの思い違いかもしれないから...」


「...そうか。俺が探してくるから有羽には話しといてくれねえか?姫乃を探しに行くからカバンは家に居るたけるに渡しといてくれって」


「だったらあたしも!!」


「お前は来るな。テスト、近いだろ?勉強に専念してろ」


「桐吾君だって...」


「俺?俺ァいいんだよ。姫乃に勉強教えてもらうから」


「分かった...姫乃から連絡来たらすぐ言うね!!姫乃を...お願い」


「任せとけ」


俺はまた走って学校を出る










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