鈍感彼女
「姫乃ちゃん、なんて?」
「俺と一緒に帰りてえってさ」
「姫乃ちゃんだって練習あんだろ?」
「あぁ」
「球技大会で斗真もモテるだろうな」
「...姫乃だってだろ」
「まあな。意外と敵は多いからな」
「知ってる」
「先輩もだぜ?」
「知ってるって」
知ってて付き合ってるから
姫乃も耐えてくれてるんだから俺だって耐えれる
俺はドリブルをしてシュートを決める
「桐吾、ナイシュー」
「さんきゅう」
仲間からボールをパスしてもらってまたドリブル
「有羽もシュートしろよ」
「おう」
有羽にボールを回すとダンクシュートを決めた
「どう?斗真」
この野郎...
有羽は怪しく俺に笑う
「試合中にダンク、決めてやるよ」
「お前ら、ダンク出来るのかよ!?」
「俺ら一応、経験者だから」
有羽の場合は全部経験しただろ