鈍感彼女
俺も、こんな仲間が居れば...
部活を続けれたのだろうか
「そろそろ帰るか」
「あぁ、そうだな。家が遠い奴も居るし」
9時になって、練習を切り上げた
「明日は練習ないからな、桐吾」
「お?俺に言ってんのか」
「桐吾はお前しか居ねえだろ」
仲間が大爆笑
「じゃあ斗真、今日は久々に一緒に帰ろうぜ」
「あぁ。じゃあまた明日、学校な」
「じゃあなー」
校門で別れ、有羽と一緒に帰る
「いつ以来だっけ?」
「知らねえ。最近一切帰ってなかったよな」
「斗真が姫乃ちゃんと帰ってばっかだもんな~」
一瞬、有羽が拗ねた表情をした
...男だからって、やっぱ一緒には帰るべきか
ってコイツ、俺の何だよ
「おい、斗真。何笑ってんだよ」
「あ?わりぃ。ついな」
笑ってたのか、俺
「ったくよー」
「有羽、バスケに誘ってくれてありがとな」
「あ?だって斗真、バスケやりたそうだったし。それに中学を思い出してたんだろ?」
「...まあな」