鈍感彼女


俺は中学1年の時、部活に入っていた


バスケ部だ


だけど、全然楽しくなかった


有羽とは、その部活で仲良くなった


他の連中は俺がキャーキャー言われるのがムカついたらしい


それで俺には絶対パスが来なかった


だから俺は腐りきって部活を辞めた


有羽には止められたけど


俺にはセンスがねえんだって言い張って振り切った


「はぁー...」


ベッドに寝転ぶ


俺は頑張った?


どこをどう見たらそうなる?


腐りきってた俺が、頑張ってたのか?


もう、諦めてた俺が?


だから俺は、バスケをするのをやめた


中学の授業でバスケがあれば、全部サボった


それでも成績は体育、5はもらえた


奇跡だろうな...


コンコン


「はい」


「兄貴?入っていい?」


「あぁ、入れ」


俺はベッドサイドに座る


たけるが入って来た


「兄貴、球技大会でバスケやるんだって?」


「...有羽から聞いたのか?」


「さっき、外で話してたから...」


あれか...










< 69 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop