鈍感彼女
俺は中学1年の時、部活に入っていた
バスケ部だ
だけど、全然楽しくなかった
有羽とは、その部活で仲良くなった
他の連中は俺がキャーキャー言われるのがムカついたらしい
それで俺には絶対パスが来なかった
だから俺は腐りきって部活を辞めた
有羽には止められたけど
俺にはセンスがねえんだって言い張って振り切った
「はぁー...」
ベッドに寝転ぶ
俺は頑張った?
どこをどう見たらそうなる?
腐りきってた俺が、頑張ってたのか?
もう、諦めてた俺が?
だから俺は、バスケをするのをやめた
中学の授業でバスケがあれば、全部サボった
それでも成績は体育、5はもらえた
奇跡だろうな...
コンコン
「はい」
「兄貴?入っていい?」
「あぁ、入れ」
俺はベッドサイドに座る
たけるが入って来た
「兄貴、球技大会でバスケやるんだって?」
「...有羽から聞いたのか?」
「さっき、外で話してたから...」
あれか...