鈍感彼女


「有羽君ってホント、何やってもいいんだね?」


「みたいだな」


「斗真は?」


「俺?俺は知らねえな。バスケは...」


「?」


俺は言葉を詰まらせた


今、何言いかけた?


俺は...バスケが好きなのか?


「斗真?どうしたの?」


「...いや、なんでもない」


姫乃の髪をクシャクシャっとする


「ちょっと...。有羽君ー!!ラケット返してー!!!」


姫乃は有羽にラケットを返してもらってまた練習を始めた


「有羽、帰るか」


「おう。姫乃ー、俺らもう帰るわ」


「はーい!!また明日ねー!!」


「気を付けて帰れよ、お前らも」


俺らは7時くらいに学校を出た


「早くない?俺ら帰るの」


「珍しいよな、こんなに早いの」


「けど中学はいつもサボってたよな」


「有羽がサボるからだろ?」


俺は授業出たかったのによー


「でも斗真って何気テスト良かっただろ?」


「んー、まあね」


有羽よりは良かった、少なくとも...













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