鈍感彼女
「斗真!!おめでとう!!」
「姫乃...!!!」
「キャッ」
俺は姫乃を抱き上げる
「俺ら、勝てた!!!」
「知ってるよ!!見てたもん!!♪」
姫乃の眩しい笑顔
「あたし、斗真しか見てなかった!!かっこよかったよ!!」
姫乃がキスをしてくれる
「次の試合も頑張ってね!!」
「おう」
「次、勝てばもう準々決勝だね♪」
「そうみたいだな」
「斗真、斗真」
「あ?」
有羽が険しい顔で俺の肩を叩く
俺は姫乃を下ろす
「なに?」
「次の対戦相手、5組...」
「5組って...」
「そう...アイツら...」
アイツらって言うのは、中学時代に俺を嫌った部活の連中
こんなとこで当たるとは...
「斗真、イケるか?」
「なにが」
「顔色、悪いから...」
「大丈夫」