鈍感彼女
「よう、桐吾」
試合が始まったら、連中が俺に時々声を掛けてくる
うぜぇ...
「斗真!!」
有羽が俺にパスをしてくれる
が、すぐにゴールを阻止される
「お前の技なんか、全部攻略済みなんだよ」
チッ...
この試合、あんま点数入れれねえな...
「斗真、どうすんだよ!!」
ボールを追いかけながら、有羽が聞いてくる
「有羽、俺がゴールに近づいてからパスをくれ」
「え?」
「...全部、ダンクで決める」
「でも点数少な...」
「いいからそうしろよ!!」
「っ!!」
有羽にボールを回して、俺はゴールに近づく
「斗真!!」
さすがは有羽
言った通り、綺麗なパス
俺はダンクでシュートを決めていく
「斗真、平気か?」
「余裕、余裕」
本当は全然だけど...
有羽や仲間も時々ダンクやシュートを決めてくれる