鈍感彼女
「兄貴!!助けてくれ!!」
「なんでたける君が居るんだよ!!」
有羽がたけるを救い出した
「兄貴の頑張ってる姿を見に来た」
「...はぁ...」
「でもお前、学校は?」
「ンなもん、抜けて来たよ」
笑って言えることじゃねえって...
「斗真、この子は...?」
「初めまして!!斗真の弟のたけるです。中学2年です」
「可愛いー!!!♥」
姫乃はたけるの頬にスリスリしてる
「ちょ、兄貴...この人誰?」
「姫乃、離れろ。コイツ、俺の女」
「めちゃくちゃ可愛いじゃねえかよ!!兄貴のくせに...」
「たける、黙れ」
コイツが居ると厄介になんだよ...
「兄貴、やっぱカッコよかったじゃねえかよ」
「いつから見てた?」
「さっきの試合は全部見てた。兄貴が必死に走ってるとこ、全部見た」
最悪だ...
たけるが本当に来るなんて...
「次、準々決だろ?」
「あぁ」
「俺、また見てるから」
「また見てんのかよ」
スポーツドリンクを一気に飲む