鈍感彼女


「.....」


目を開くと、保健室の天井


おでこに置いてある濡れたタオルを手に取って、起き上がる


どうなった...?


「勝ったよ」


「勝っ...」


横を見ると、たけるが立っていた


「たける...なんで...?」


お前、学校は?


「兄貴が心配で学校に連絡入れといた。有羽兄達、優勝したよ」


「...そうか...」


またベッドに倒れ込む


俺は、参加できなかった...


「有羽兄、兄貴の分まで頑張ってたよ」


「.....」


タオルを目の上に置く


「多分、球技大会終わったら来ると思うけど」


「いい。来るなって言っといて」


「もうおせぇよ、斗真」


「有羽...」


有羽が優勝旗を持って、保健室まで来た


「てか優勝旗って...大袈裟すぎねえ?」


「知らねえの?この高校、球技大会で優勝したら優勝旗がクラスにもらえるんだぜ?」


「...興味ねえよ...」


「この優勝、斗真が頑張らなかった勝てなかったって校長が言ってた」


「...校長が?」


なんで校長まで...?









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