鈍感彼女


男が急に止まる


...ここ、何処だよ


表現しにくい、廃墟ビル...?


「お前もアイツと遊びだろ?」


「...は?」


お前もってことは...コイツもか


「俺も付き合ったんだよね~、アイツと。もちろん遊びだぜ?あんなん、鈍感すぎて嫌だわ~」


「...へぇ...」


それを言われて俺はどうしろと?


「お前もヤりたいだけならさっさと好きなだけヤってから別れた方がいいぜ~。アイツ、ちょっとしぶとい性格だからね~」


「ふーん」


「ふーんって...」


「話はンだけ?」


「そうだけど...」


「あっそ。じゃ、俺帰るわ」


男を睨み付けてから廃墟ビルを後にした


ンだよ、アイツ...


...俺、遊びで付き合ってるのか?


分かんねえな、ホント...


「斗真!!」


前方にはバイクに乗った有羽


「あ、有羽」


「平気か?何もあってないか?」


「別に...何もねえけど?」


「まあ斗真は怖いからな~♪」


「へいへい」


「後ろ乗れ。送ってく」


「さんきゅう」


遠慮なく乗って、送ってもらった










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