鈍感彼女
「...んっ...」
目が覚めた
時計を見ると、朝の10時
今日は月曜日
確実に学校がある日
リビングへ降りると、誰も居ない
当たり前か...
たけるだって学校だろうし
「眠ッ...」
ダルそう学校の準備をして、学校へゆっくり向かう
本当のこと言うと、全然行く気が起きない
確実に姫乃と会ってしまう
まあ...姫乃が学校に居たら、の話だけどな
「あ、斗真!!!」
教室へ行くと、有羽が駆け寄ってくる
「...ンだよ...」
「珍しく寝坊か?」
「...あぁ」
カバンを机の中に入れて、俯せる
「午前中、姫乃ちゃんが教室に来たけど」
「誰、姫乃って」
「は?」
「俺、そんな奴知らねえ」
「お前の彼女だろ!?」
有羽の口調は怒ってる
「...俺に彼女なんて居ねえよ、ばか有羽」