【短編】海に降る雪


 あっけにとられていると、後ろから声が聞こえた。




 「やっほ、ちゃんと来たね。えらいえらい」


 そう言って私の入ってきた入り口に立つリーダー。


 一体どこに隠れていたんだ。




 後ろに目配せをして、教室に入ってくる。



 取り巻きが一人、二人。合計三人か。




 いや。




 それに続いてガラの悪い男の姿が見えた。







 一人、二人、三人……四人。
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