【短編】海に降る雪
■二日目
翌日、学校で授業を受けながら、昨日のことについて考えた。
昨日の電話。幽霊のユウマ? ばかげてる。
オカルト話は嫌いじゃないけど、あまりにも非現実的すぎる。
きっと誰かのいたずらだ。そう思いたいけど。
あの声。やっぱりユウマだ。
何度思い返しても、あの声はユウマ以外考えられない。
でもなんで? 死人からの着信なんて、ホラー映画にしてもベタすぎる。
……あーあ。頭が混乱して授業がまったく頭にはいらない。
また電話、かかってくるんだろうか。
かかってきたら文句言ってやる、ちきしょう。
学校から帰り、くつろいでいたときに電話は鳴った。
『幽霊のユウマ』
はー。そうか。これ、現実みたいだ。
「もしも『落ち着いて! 電話切らないで!』