星空
「ン…ッ!…いゃ…ゃ…ゃめて…!」
あたしは思わず牙句を突き飛ばしていた。
「…最悪」
気付くと涙が溢れ出ていた。
「わり…ごめん。」
あたしのファーストキスが…
なんでこんな奴に…
「本間ごめん。今度好きなもの
なんでもおごるから…。」
本当に泣きそうな顔で謝ってくる
牙句に怒っていた気持ちが
嘘みたいに和らいだ。
「うん…」
思わず口から出た言葉に
いぢわるな牙句が出てきて
後悔する奈々だった。