恋と戦争と甘い食べ物。


「………こ、」


がたん。


衡が席に座る音が、やけに大きく響く。


そっか、私嫌われたんだ。


「…サイテー…意味わかんない、男子って」

「………。」


目を合わせるたび、ぎこちなく恥ずかしげに


はにかむ衡の姿。


なあんだ。あれ、幸せだったんじゃん。



私、幸せだったじゃん


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