恋と戦争と甘い食べ物。


「でも陽菜乃ちゃん、君に対してすごく冷たいなー」


その原因は君だろうけどね。


「…あたしだったら、ずっと笑顔でいるのに…」


何か奈々がつぶやき、奈々と俺の指が当たった。


あ、ごめん、と言おうとして


それが故意にされたことに、気づく。


―――彼女はなぜ、俺に執着するんだ?


そう思った。


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