恋と戦争と甘い食べ物。


「でも良いよね~。愛されてるって感じする」

「そ…だね」


そっかぁ…。私、宮野に大事にされてるんだ。


そう思うと、何だか心のなかが温かくなった。



―――小さい頃は信じてなかった。誰かが、私を愛してくれてるなんて。



「ねえ美佳?」

「なあに?」

「私の誕生日のこと、宮野に言った?」


ひとつ、間が置かれた。


「ううん。アイツなら、サプライズでも考えてそうだし」


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