恋と戦争と甘い食べ物。


はあ…。家のお母さんもお父さんも、どこか抜けてるからなあ…。


「久しぶりの再会だし、お母さんとお父さんにも会いたくなってね」


なーにが「会いたくなって」だよ…。


カチャーンという、雑なスプーンの音が響く。


「あと、ひなとも一緒に居たかったし」

「きゃーっ!そうなの?そうなの陽菜乃~」


お母さんが盛大に喜んだ。私の心臓もバクバク嬉しくなっていた。


「もしかして、チケット三葉くんにやったの?だいた~ん」

「い…いやそれは」


< 65 / 237 >

この作品をシェア

pagetop