恋と戦争と甘い食べ物。
はあ…。家のお母さんもお父さんも、どこか抜けてるからなあ…。
「久しぶりの再会だし、お母さんとお父さんにも会いたくなってね」
なーにが「会いたくなって」だよ…。
カチャーンという、雑なスプーンの音が響く。
「あと、ひなとも一緒に居たかったし」
「きゃーっ!そうなの?そうなの陽菜乃~」
お母さんが盛大に喜んだ。私の心臓もバクバク嬉しくなっていた。
「もしかして、チケット三葉くんにやったの?だいた~ん」
「い…いやそれは」