毒舌吸血鬼と妄想少女

 「やめ…ッ!」

 ふさがれていた口の力が緩んだとき、叫ぼうとした。

 だがその瞬間、髪の毛が切り落とされた。

 「…ヒッ!…」

 次は肌を切ると無言で言われている気がした。

 イブは逃げられない。

 
< 3 / 53 >

この作品をシェア

pagetop