魔法のキス
もう少しで、終わるって言ってたのになかなか来ない。



そして、教室には誰もいない。


紗(みんな帰るの早い…)



雪は今日は用事があるみたいで、先に帰ってしまった。



シーンとしている教室。



コツコツ…
廊下を誰かが歩く音。



コツコツ…ピタッ…



廊下の足音が止まった…。



急に怖くなり、机の上で寝たふりをすることにした。



すると…ガラガラガラ…
案の定、教室の扉が開いた。



コツコツ…
再び歩き出す足音。



その足音はだんだん私に近づいてる。



私は寝たふりをしながらも、身構えた時だった。



プニッ
誰かにほっぺたをつつかれた。



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