終焉の夜明け




「相変わらずリューさんは
乃衣に甘いんだから」



ため息吐きながら言った里緒も
分かってるから少しだけ口調が

冗談めいていた。




「当たり前。俺、チビの事
すっげぇ好きだもん」



「アタシもリュー好き」




身体を離して彼を見上げると
彼もアタシを見下ろしていた。





「はいはい。ラブラブな二人の
邪魔はできないから、あたしは

退散してあげますよ」




里緒はそう言って帰る。




「里緒、あしたね!」




手を振ったアタシはリューの
車に乗り込んでドライブに。



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