終焉の夜明け
第二幕

内出血




ケータイが震えたのは
ゴールデンウィークが
間近に迫った授業中。





先生の目を盗んで開くと
里緒からのメールだった。



里緒……

どーせまた朝からサボって
暇だからメールしたんだろ。



ため息を吐いて、
返信することなく
授業に集中する。






アタシは里緒とは違う。

世間体は気にするの当然だし
学歴があるに越した事ないから。




ただでさえ実力3ランク下の
バカ商業なんだし良い成績を
納めてないと未来はない。



< 115 / 143 >

この作品をシェア

pagetop