終焉の夜明け
第二幕
内出血
ケータイが震えたのは
ゴールデンウィークが
間近に迫った授業中。
先生の目を盗んで開くと
里緒からのメールだった。
里緒……
どーせまた朝からサボって
暇だからメールしたんだろ。
ため息を吐いて、
返信することなく
授業に集中する。
アタシは里緒とは違う。
世間体は気にするの当然だし
学歴があるに越した事ないから。
ただでさえ実力3ランク下の
バカ商業なんだし良い成績を
納めてないと未来はない。