終焉の夜明け




四六時中アタシが側にいれないのは
仕方のないことだと理解していても




耐えられない孤独に
刃を走らせるばか。





それが里緒だ。





『帰ったら家行くから
待ってて、里緒』


『はやく会いたい』


『アタシも会いたい』


『ごめんね、乃衣』





いつもは普通に笑ってる。


でも真実(ホントウ)は、中身が
ずたずたに傷ついている。






アタシしか知らない
里緒の真実(ホントウ)。





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