終焉の夜明け



「てかねー、さっきリューさんと
話してたんだけどね、信じないの」


「なにを」


「あたし等が万引きしたことあるの」




は? って思ってリューにを見ると
彼はケラケラ笑って口元を押さえる。




「オメー等みてぇな良い子ちゃんが
んな犯罪できるわけねぇだろーが」


「万引きなんてちっちゃい事
今時ダレでもやってるって」


「ならやってみろよ」


「あァン?」




彼を下から睨みあげると
グレーのつよい眼が鋭く
アタシを見下していた。



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