終焉の夜明け
「……んなアホな事できっかよ」
のっても良かったけれど、
栄東商業だから捕まったら
まじシャレになんない。
退学覚悟だし、退学じゃなくても
停学だか反省文だかの特別指導。
んな危ない橋渡ってらんない。
「なにビビってんの?」
「っ!」
立ち上がって彼の胸ぐらを掴む。
ニヤッと笑った彼がムカつく。
「……そんなやっすい挑発
このアタシがのるとでも?」
「弱虫にゃ出来ねぇか」
「弱虫でも内申ぐちゃぐちゃに
するぐらいならそれで良いよ」