終焉の夜明け


「もー、純ちゃんも
リューさんも遅いよっ」



里緒はそんな2人に
キャハッと笑いながら近寄る。



「ったく、リューってば。
アタシ、チビじゃないっつってんじゃん」



アタシもそれにならって、
彼らに寄り添う。



「あー、ハイハイ、チビは黙れよ」


「ウゼー」



それでもリューは、
アタシにチビと言い続ける。


まあ確かに、身長は
150センチもないけどさっ!




でもテメーに言われる筋合い
ないっつーのっ。



なんて腹立たしげに、

"フンッ"とそっぽを向いて
純に寄り添った。



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