終焉の夜明け
これは、アタシが手を
下したわけじゃない。
それでも、アタシが命令したから
彼はこんな姿になってしまった。
アタシのせいだ……。
血を目の前にして、初めて
アタシは最低最悪な命令を
したのだと気づく。
キスしてきたユータが怖かった。
アタシの不良行為をバラされる事が
なによりも恐ろしくて不安だった。
ただ、それだけ。
今日は彼はアタシに
何もしなかったのに
よりにもよって、アタシのお願いは
何でも聞いてくれるリューに頼んだ
きっと、それが間違いだったのだ。