終焉の夜明け
「おっ、何? やっと俺と付き合う気になった?」
そんなアタシを見て、
今度は純が楽しそうに笑う。
ったく。
アタシの周りには
こんなワケわからん野郎しか居ないのか。
深いため息をこぼして、
アタシは里緒の腕に絡み付いた。
「残念でしたっ!
アタシは里緒命なんですぅー」
「……あたし、レズじゃないんだけど」
ほんの冗談だったのに、
里緒はめんどくさそうに
アタシの頭を叩いた。
「キャンッ、
里緒ってばひどーい。
よく親友叩けるねー」
「今さらじゃん?
それとも優しくしようか?
ねぇ、乃衣ちゃん」
「キャー、キモい!
やめてっ」