終焉の夜明け
「お待たせ。
……って、リュー、今日も派手だな」
柚樹の第一声はソレ。
リューはそんな柚樹にたいして、
恥ずかしそうにハニカミ、
自らの髪に触れる。
「俺、V系命ッスから。
でも今日、カラコン無くして
マジへこんでます」
彼の言葉を聞いて、“あっ”と思う。
リューってば最近、
マンソン……とかいう、
瞳と白目の境目に黒い縁が入った
めちゃくちゃ不気味なカラコンが好きで、
ソレのゴールド系を愛用してた。
けど今日はソレがないから……
「なんか物足りないと思った~。
ただのド ヤンキーにしか見えないもん」
アタシはゲラゲラ笑って見せた。