終焉の夜明け


その後、

「いつメン」とも呼べるメンバーが
揃ったアタシ達は、

リューの車と柚樹の単車で
無意味に走る。




リューと、純と、里緒は車。
アタシは柚樹の単車のケツ。




それがお決まりスタイルだ。




制限無視とか、
信号無視とか、悪いことだとは思う。


でも、ソレを無視したくなるほど、
アタシ達は“風”に支配されていた。





最初は、恐くもあった。



単車から落ちたらどうしようとか、
警察に捕まったらどうしようとか。




けど、ソレ以上に、

まるでジェットコースターみたいな
スリリングな走りが、何よりも楽しい。


< 23 / 143 >

この作品をシェア

pagetop