終焉の夜明け



「おいッ、
いつまで抱きついてんだっ」




そんな愛らしい純の首根っこを、
リューが掴んだ。



「イテッ!

リュー、離せよっ」


「はぁん?

チビに気安く
抱きついてんじゃねぇーよっ。

チビは俺のだしっ」



「は? 寝言は寝て言え。

乃衣は俺のだからっ」



「お前こそっ。
てかチビは俺が好きなんだよ。

チューしたことあるし」




……なんか口喧嘩が
勃発(ぼっぱつ)した模様。



てゆーか、リューさん。

アタシ、アンタと
キスした記憶ないんですけど。



てか、堂々と

“俺の女”宣言してんじゃねぇーよ、
このクズ共。



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