終焉の夜明け
アタシは相手にしきれず
2人がウザくなって
そっとリューの部屋を出ようとする。
「どこ行くんだ?」
それに、真っ先に
気付いてくれたのは柚樹。
今まで傍観していた彼だけど、
部屋を出るとなると
気にしてくれるみたいだ。
「帰るんだよ。
アタシ明日も学校だし。
新入生テストだもん」
時計を見れば、
時計の針は真上で重なる一歩手前。
帰らなきゃ、明日の朝起きれないし。
「なら、黙って出ていくな。
もう深夜だぞ。
危ないし送ってく」
柚樹は眉を潜めて立ち上がった。
「へーきだよ。
それに柚樹、ビール飲んだでしょ。
飲酒運転はだめだよ」