終焉の夜明け
「は、放してッ」
いきなりで驚いたけれど、
首に回された腕は筋肉質で
ソレが男のモノだとわかり
鳥肌がたった。
いやだ。恐いとか、
そんなんじゃなくて。
ただ、いやだった。
そーいう"行為"が
気持ち悪くて仕方ない。
だから、
「放してよ!」
アタシは甲高く叫ぶ。
高1にもなれば、
クラスで色恋沙汰のハナシが尽きない。
"今どき"、中学生でも
ヤった、ヤんないとか話してて……
中学時代、そーいうハナシが出る度
吐き気を感じた。