終焉の夜明け
なんのためにシたいか分かんないし
自分のソレを想像するのも
いやだった。
だから、
見ず知らずの男に、
深夜の街で、
こうして捕まったら、
ヤることはひとつ――。
ああ、マジで柚樹に
送ってもらうんだった……。
アタシは後悔しながらも
諦めて、
ゆっくり瞳を閉じた。
「――なぁんてッ。驚いた?」
けれど、次の瞬間聞こえた陽気な声に、
アタシの胸は"トクンッ"て鳴って……
"ほっ"と安堵の息を吐いた。