終焉の夜明け



優しく笑ってくれた純。



気安く“俺の女”発言して
リューと喧嘩始めるとウザイけど

何だかんだでアタシに優しくて


ちょっとだけトクンッて
心臓が鳴った。




でも、強がりで
プライド高いアタシは、



「別に要(い)らないし。

餓鬼じゃねぇーんだから
ひとりで帰れますぅー」


ってアッカンベーした。




ホントウは恐いくせに。
送ってもらいたいくせに。

素直にならない言葉は、
本心と真逆を言う。




でも、そんなアタシに気付いてか、
純はクスッと笑った。


< 47 / 143 >

この作品をシェア

pagetop