終焉の夜明け
優しく笑ってくれた純。
気安く“俺の女”発言して
リューと喧嘩始めるとウザイけど
何だかんだでアタシに優しくて
ちょっとだけトクンッて
心臓が鳴った。
でも、強がりで
プライド高いアタシは、
「別に要(い)らないし。
餓鬼じゃねぇーんだから
ひとりで帰れますぅー」
ってアッカンベーした。
ホントウは恐いくせに。
送ってもらいたいくせに。
素直にならない言葉は、
本心と真逆を言う。
でも、そんなアタシに気付いてか、
純はクスッと笑った。