終焉の夜明け
「ちょっと、純!
あんたビール飲んだくせに
何やってんの!!」
走り出してしまったものは
仕方がない。
ケツに乗るアタシが……、
しかも無免のアタシが
この400ccの単車を
どうこうできるはずもなく。
悔しいけれど
キモチ良く風を切る単車に
ワクワクするキモチを
押さえられなかった。
でも、アタシの中に残った
わずかな良心で
純の"飲酒運転"をとがめる。
けど純は単車を止めることなく
さらにスピードをあげて走らせた。