終焉の夜明け


「純ッ、警察(ポリ)に捕まっても
知らないからね!?」




彼の腰にギュッと掴まって
声を張り上げる。



でも純は、アタシなんかの言うことに
聞き耳なんて持ってくれず……



「おら~ッ、MAXスピードぉおお!」



なんて楽しそうに叫んで
一般乗用車の間をすり抜ける。



"ヒョイッ"て、
純の肩越しにメーターを見ると

針は余裕で80km/を越えていた。




ったく。このスピード狂めっ。

スピード違反に飲酒運転……、


規則(ルール)ブチんのも
大概にしろよ。



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