終焉の夜明け



『ヨユーだからっ』


『油断禁物』


『油断しても大丈夫』


『過信しすぎだから』





うだうだと、一言レスが
チャットみたいなスピードで
止むことなく進んでく。




不思議と、眠いとか
ダルいとか、飽きたとか


そういう気持ちにはならず
アタシはベッドに寝転んで
いつまでもメールした。








そうして、いつしか
時計は6時を回って……、





「乃衣、朝よ」



お母さんが、部屋の扉を叩く。



びっくりしすぎて
ケータイを投げ捨てかけたけど



それ以上に2~3時間
ずぅっとメールしてたことに驚いた。


< 72 / 143 >

この作品をシェア

pagetop