終焉の夜明け
『ヨユーだからっ』
『油断禁物』
『油断しても大丈夫』
『過信しすぎだから』
うだうだと、一言レスが
チャットみたいなスピードで
止むことなく進んでく。
不思議と、眠いとか
ダルいとか、飽きたとか
そういう気持ちにはならず
アタシはベッドに寝転んで
いつまでもメールした。
そうして、いつしか
時計は6時を回って……、
「乃衣、朝よ」
お母さんが、部屋の扉を叩く。
びっくりしすぎて
ケータイを投げ捨てかけたけど
それ以上に2~3時間
ずぅっとメールしてたことに驚いた。